2026.04.30
お客様インタビュー
VOL.22 お花がもたらすもの
わのわだより2026年春号掲載のヨガインストラクターchisatoさんのコラムをご紹介します。
色とりどりの生花はちょっと特別な演出をしてくれます。
両手いっぱいのお花を抱えたかわいい女の子のイラストと一緒にお楽しみください。
暫くランチはおあずけだなぁと花屋勤めの友人が言う。
卒入学や母の日など、春から初夏にかけて、お花にまつわるイベントが目白押しなのだ。
体はクタクタだけれど楽しみでもあるのだという彼女は、お花を深く愛している。帰宅後もアレンジメントの研究に没頭する彼女の束ねるお花たちは、野に咲く花々のようにとても自然で美しい。天職だなあ。
「でもね、イベント以外の日でもこの頃お花がよく売れているの、若い世代のお客様も増えていると思う」と彼女は言う。
物価高という言葉をよく耳にするようになったけれど、そんな中でもお花が愛されていることに、どこかホッとするような気持ちになったのです。
お花という存在は不思議。
(大体のものは)食べられるわけでもないし、なくて生活に困るものでもない。
でも花や花に纏わる習慣や行事が全くなかったら、と想像すると、どことなく寂しい。
どうして人は花を贈りあったり、育てたり、するのかしら。
この大して役に立つものではないものに、心を奪われたり、愛でてしまうところに人間という生き物の面白さがあるように思います。
そして、花を贈るという行為には、様々な非日常が数珠繋ぎのようになっている気がしていて、それは花屋という普段足を運ばない場所に向かうところからはじまります。
初めて入るお店なら、ドキドキや躊躇も生まれるかも知れない。
そして贈る目的や(花屋の彼女によると、ここにもお客様それぞれのドラマがあるよう)相手の好みの色合いなどを伝え、しばし待ちます。
出来上がりに感嘆し、相手の驚く顔などを想像しながら大切に抱えて帰る。
その間のわくわくするような、気恥ずかしいようなあの気持ちは、他の贈り物とちょっと違うように思うのです。(あれ、大袈裟かなあ笑)
そして花は、相手のお宅に少しの間滞在し、贈った人と贈られた人の気持ちを、繋いでくれる。
そこに有限性があるところが軽やかでまたいいな、と思う。
言葉にできない何かしらをも語ってくれるお花は、わたしたちの人生の傍らにそっと寄り添ってくれる静かな相棒のようにも思えます。
たまには、自分に花束を贈ってみるのもいいかもしれないと、ふと思った春の日です。

Shanti Yoga Nara インストラクターchisato
出産後シャンティヨガに出会い、ヨガの気持ち良さと、自身の心と体の変化を体感。
その後インド人の先生のもとヨガの奥深さを学び、ヨガ哲学をベースとした伝統的なハタヨガのインストラクター資格を取得。
シャンティヨガにて主に木曜日の朝ヨガ・夜ヨガを担当。
【 資格 】 ・インド政府公認 TATTWAMASI YOGIC HEALING CENTER ハタヨガ指導者コース 修了
・シャンティヨガ ヨガインストラクター養成コース 解剖学の基礎知識講座 修了

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