2025.04.26
お客様インタビュー
新芽のスイッチ

わのわだより2025年春年号掲載のヨガインストラクターchisatoさんのコラムのご紹介です。
この春に新しい仲間が迎えて、暮らしに変化が見られたそうですよ。
春、芽吹きの季節、ちいさな芽が木々の間から顔を出す様はかわいらしいですね。
私は水草を育てていますが、この子たちの成長もまた、面白い。同じような形でも、種類が違えば芽吹くタイミングが全然違うのです。
早々に次々と新芽があらわれてくる子もいれば、あれ?時が止まっちゃったの?というぐらいのんびりしている子もいる。じっくり根付いてからスイッチが入り、一気に他を凌駕する子もいる。
なんとも不思議。
このごろの私の暮らしに芽吹いたのは、炊飯器。
彼女は、15分ほどでご飯を炊き上げて、こちらが外出していても、ほこほこの白飯を抱いて待っていていくれる、頼もしいお方。(友人に話すと、それ、ふつうだよ、だって笑)
お弁当のおかず作りも彼女と競争です。大抵彼女に軍配が上がるのですが、それがまた愉快笑。
かつての私は競争どころではなくて、料理が苦痛でたまらなかった。ちいさな子どもに意識を半分持っていかれながら作るのが、ほんとうに大変だった。
そのころに読んだ「一汁一菜でよいという提案」という本に救われました。家庭料理はおいしくなくたっていい、変わったものなんて作らんでいい、具だくさんの味噌汁と漬物で十分なんですって!読みながら涙が溢れてきました。炊飯器姉さんにもあのころ出会っていたらなあ、、、
先日ふと、20年近く経ってやっと料理に慣れてきたんじゃないかしら、という感じがありました。
肉団子を丸めていると、急にやって来た「なんだか手馴れてやってるやん私」という感覚。料理という型がひとまず自分の中に根付いたのかもしれない。
だからこのごろご飯作りが面白くなってきたのか。私を鍛えてくれたのは、幼子という賑やかな足かせかも知れないし、ずっしりとした土鍋の重みだったのかも知れない。
私のスイッチが入るのは、たいそうゆっくりだったけれど、ああ、これでよかったのだと。炊飯器姉さんはぴったりのタイミングでやってきて、さあ、これからは、もっと暮らしを、料理を遊んでいいですよ。と言ってくれた気がしたのです。
Shanti Yoga Nara インストラクターchisato
出産後シャンティヨガに出会い、ヨガの気持ち良さと、自身の心と体の変化を体感。
その後インド人の先生のもとヨガの奥深さを学び、ヨガ哲学をベースとした伝統的なハタヨガのインストラクター資格を取得。
シャンティヨガにて主に木曜日の朝ヨガ・夜ヨガを担当。
【 資格 】 ・インド政府公認 TATTWAMASI YOGIC HEALING CENTER ハタヨガ指導者コース 修了
・シャンティヨガ ヨガインストラクター養成コース 解剖学の基礎知識講座 修了
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