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2024.11.8

輪和の雑学

講演に行ってきました

輪和建設、大工の國分です。

 

最近、建築家であり、大学の先生として活動されている渡辺菊眞先生の講演を聞きに行きました。

 

講演のタイトルは「地域-地球型建築を語る」で、渡辺先生曰く、ここで述べる建築の内容は21世紀という環境の時代における建築の宣言書、つまりは建築構法の更新を図るものであるとのこと。

 

内容はエアコンなどの機械の力に頼らず、太陽光や風などの自然の力をそのまま活用して室内環境を快適に保つパッシブデザインを初め、建築のデザインを行う上で意識すべきその土地と建築の関係性などに重きを置いたものでした。

 

ではそもそも地域-地球型建築とは一体どのようなものなのかですが、まず、初めに「実存するためには不可欠な二つの要素」があると言うことを念頭に置かなければいけません。

これは建築というより僕たち自身の話です。

 

なんじゃそらですが、僕もなんじゃそらでした。

仰っていたことをそのまま言うなれば、存在には二重性があり、それは水平世界と垂直世界なのだそうです。水平世界というのはこの空間に居る(いる)ことで、垂直世界というのは祈る(いる)ことです。

うーん…?

まぁ何となく僕なりに解釈すると

僕が人と関わるにしろ、目の前の相手と接する(水平世界)ことと、今そこにいない相手を思う(垂直世界)ことが大事ですし、

何かものつくりを行うにしても、目の前の作るという行為(水平世界)そのものと、それがどのように人に影響を与えるのか想像する行為(垂直世界)が大事です。

何となくそういう解釈で合ってるのかな〜と。

 

そして、渡辺先生はこの話を建築に置き換えたとき、水平世界は地域(すぐそこ)であり、垂直世界は地球(はるかかなた)となるのだそうです。何となく分かるといえば分かります。

 

ちなみにポストモダン建築の失敗は水平の繋がりが切れた美的要素が原因とのこと。これには激しく同意ですね。ポストモダンに限らずですが。

 

さて、ではその地域-地球型建築とはいかように作るモノなのかですが、講演では建築の実例を交えてのボリュームある説明でしたが、僕がここで語れるのはそれを簡単な言葉で表したうっすーーいものだけです。

 

必要な3要素

①フィールドの構造に従う(自然環境・文化環境)

②パッシブシステムの導入

③地球を感受できる空間

 

です。

 

話を聞いていて面白かったのは、パッシブシステムの良さは省エネだけではなく、地球を根源的に感受する精神的な価値もあるということです。

 

例えば超代表的な庇ですが、夏は日差しを遮り、太陽高度が低い冬は日差しを遮らないというモノです。意識しない人には全くかんじれないかもしれないですが、意識すればこれは太陽の動き地球の動きを感じれる、立派な地球感受装置なわけですね。

 

そして、地球を感受できる空間というのは、こういう地球を意識していない人でもフと感じる、意識を向けてしまう、そういう仕掛けの施されたものです。

地球感受という点では、建築とは少しずれますがランドアートなどがその最たる例ではないでしょうか。

 

最初は地球感受の空間?なんじゃそら?でしたが、なるほど確かに、そういう空間が仕込まれていて、地球というはるかかなたに目線を向ける行為というのはとても精神的に裕福な空間となるような気がします。

 

皆さん必要な3要素は頭に入れましたか?

 

建築士の方はこれを意識して設計しましょう。

家を建てようと考えている方は、住宅会社に言ったらまずはこの3要素を担当者に伝え、徹底していただきましょう。笑

 

では。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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