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2024.05.20

スタッフブログ

曲がりがみせる表情

こんにちは!

中島です。

 

蟻組のおかもち製作をぼちぼち進めています。

本体は大方終わったので、持ち手部分の製作を進めます。

 

古民家の解体でとっておいた古材の欅を製材し直して再利用します。

今回は曲線を取り入れてつくりました。

握る部分であったり

 

持ち手と本体をつなぐ部分も滑らかな曲線に

曲がり具合は勘です。笑

 

仮組みするとこんな感じ

 

正面からだとわかりませんが、持ち手には一工夫してあり、

3枚の板を重ね合わせ、一部分を空洞にしてあります。

これが後に機能性を発揮してくれます。

 

仕口は二方胴付通しホゾの鼻栓差しを選択しました。

勾配をつけた鼻栓をかち込むことで胴付が密着し、より強度が生まれます。鼻栓はモアビ、南洋桜と呼ばれる敷居によく使われていた材料です。

 

今回初めて曲線を用いましたが、うまく使えればいいものですね。

全体に柔らかさが加わり、よりまっすぐが強調され、直線だけにはない雰囲気が生まれます。

加工はすごくめんどくさくなりますが。笑

 

建物でも太鼓や曲がった梁なんか使ってみたいなーなんて考えてました。

これもすごくめんどくさくなりますが。笑

しかも曲がった形に加工するのではなく、もとから曲がっているものを使うのは、もっとめんど難しくなります。笑

 

それでもやっぱり曲線が持つ表情は豊かです!

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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