HOME  >  ブログ  >  ランド・アート | ランド・アートの本質はサイトスペシフィックな性質にある奈良の木の家工務店、輪和建設

2024.04.8

スタッフブログ

ランド・アート

輪和建設、大工の國分です。

 

ここ最近のブログは小難しい持論を延々と展開し続けてきましたが、今回で一段落です。

 

ということで、

皆さんはランド・アートというのをご存知でしょうか。

 

ランド・アートとは岩、土、木、鉄などの「自然の素材」を用いて砂漠や平原などに作品を構築する美術のジャンル、またはその作品のこと。とWikipediaには掲載されています。

 

また規模は様々で、小石や葉っぱを集めて作ったものから、大地に彫刻を施す巨大なものまであります。

 

まさしく自然素材を用いたアートです。

 

しかしながら私は、ランド・アートの本質はサイトスペシフィックな性質にあると思います。

 

サイトスペシフィック。

つまりは特定の場所に存在するために制作されたものであるという事です。

 

ランド・アートは制作場所の地形であったり、降雨量であったり、太陽の角度であったり、潮の満ち引きであったり、風の向きであったりを作品に組み込みます。

その場所だから成り立つ作品であり、その場所以外では成り立たない作品なわけです。

 

そして私はこれこそが、今の住宅建築に抜け落ちている要素であり、魅力的な街並み作りのキーポイントだと思っています。

 

ランド・アートなどのアート作品というのは、パリコレのようなもので、今後売り出したいものや訴えかけたいデザインなどの特徴を誇張してカタチにしているので、住宅を建築をする上で、まんまランド・アートをするというのではなく、ランド・アートの根底に流れる考え方を汲み取ることが大切なのでしょう。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生、古民家リフォームの施工事例はこちら↓

施工事例を見る