2024.04.7
古民家ブログ
現場から
新旧留め仕口対決
こんにちは!
中島です。
先日、凝った留め加工を見ることが出来ました。
バラすとこんな感じ。
出書院の巾木でこんな加工がされていました。
この建物は細部の見えないところでいろんな仕事がしていて建てた大工さんの魂を感じます。
勉強になっておもしろいです。
残念ですが、床の関係で再利用ができないため、親方が新しい巾木を作り直していました。
仕口は車知栓締めと呼ばれる留め仕口を加工されています。
中の写真が撮れなかったのですが、2枚ホゾで組み、車知栓で締めてあります。
古い巾木は硬い材料の桜を使っていたので、蟻を用いても大丈夫でしたが、新たな巾木は柔らかい材料の桧なので、小さな蟻は飛んでしまう恐れがあります。
理由があって仕口の種類を変えた、と親方は言われていました。
いもだとまずひっつきませんし、リフォームで順番がめちゃくちゃなところをそれでも綺麗に納めないといけないので大工の腕が試されます。
どちらも納めてしまえば苦労した加工は見えなくなりますが、しっかり仕事をしていればこの先開いてくることもないでしょう!
今回も親方は50年後に差が出ると言われていました。
見習って仕事をしていきます。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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