2024.01.21
スタッフブログ
DIYと愛着と
輪和建設、大工の國分です。
今も?流行りのDIY。
良いものですね。
大工の仕事をしている僕が言うのもあれですが、家の持ち主が自分で自分の家をいじっちゃう!ってとても素敵な事ですね。
常々僕は皆んながそうなればって思ってるタイプの人間です。
というのも、例えばニュータウンの完璧にデザインされて完成された街並み、公園計画、そして住宅。このニュータウンが次の世代に住み継がれず、廃れていくのみという現状。30年でお役御免な住宅。それらは一重に愛着が不足しているからだと感じているからです。
完成されていていじりようがないということは、それだけ愛着という名の魅力が生まれにくいという事ではないでしょうか。
DIY精神で色々と家をいじくりまわす事で愛着もより深いものになりますし、メーカーが作った同じようなものから、オンリーワンに進化するわけですね。
DIYグッズも充実し、気軽に自分で家をさわりやすくなったのは嬉しい事です。
話はそれますが、アメリカの壊れやすい車と日本の完璧な車。アメリカ人はアメリカの車だと壊れたところで自分で直して直ぐに走り出してしまうそうです。(嘘か本当かわかりませんが。)
しかし、日本の完璧車は壊れにくいけどいざ壊れた時どうしていいか分からないそう。
アメリカの広大な大地を走るとなると、日本の車は少し危険なようです。
自分でいじれる半端さみたいなのが良い時もあるのでしょう。
DIYもアメリカとかそっちの文化ですよね確か。
失敗も愛嬌になるところがDIYの良いところ!
感動的で愛着の湧く空間を作り出すのは、完成度の高さではなく圧倒的な手数だと思ってます。
意外と汚い作りでもそれなりに見えるものです。
ガンガンDIYで個性を爆発させた家が増えると面白いですね。
そして僕ら大工はよりいっそう完成度の高さと、精細な仕事が求められるわけですね。
…頑張らねば。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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