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2024.01.20

スタッフブログ

戒めの断熱内窓

こんにちは!

中島です。

 

最近は冷え込みが激しいですね。

今住んでいる家は築50年ほどの木造住宅で、真壁仕上がりの土壁の家です。

 

築50年をこえれば古民家と呼ばれるようなので、うちも古民家にあたるんだなーなんて考えていました。

 

そのくらいの年数だと窓はアルミサッシのシングルガラスのことが多く、自分の部屋もそうです。最近の冷え込みでは明らかに窓からの冷気を感じますし、結露も結構出ています。

 

なので内窓、内障子と呼ばれるものを作ってみようと思いました。

 

まずは内障子の敷居と鴨居を作ります。

 

溝を突くのは仕上げミゾキリという道具です。

この道具はまだ使い慣れていません。

以前に一度使ったのみで、その時は初めてということもあって、慎重に突いてうまく行きましたが、今回は自分の部屋というとこもあり氣が緩み少し横着をしたところ溝がガタガタになりました。笑

 

この道具はものすごい振動なので、しっかりした作業台に部材をちゃんと固定しないとえらい事になると学びました。実際の仕事でやらかさなくてよかった……と思いながら、材料の替えもないですし、自分の部屋なのでそのまま使います。笑

 

既存の窓枠とうまく取り合うように加工を進めます。

鴨居は薄くなってしまって少々頼りない感じです。

 

取り付けも癖を拾いながら取付けます。

内法の癖を拾うのは慣れてきて、大方1〜2回の調整でいい仕事ができるようになってきました。0.3mmとかで加減が変わるので難しい仕事です。

 

敷居鴨居ができたので次は建具を作ります。

 

建具は一番シンプルで簡単なつくりにしました。ガラスの代用として用いたのは中空ポリカと呼ばれる材料で、ポリカーボネートでできたの段ボールのようなもので、強度もあり、中の空気層で断熱効果が期待できます。

 

 

建具は一番簡素なデザインですが、最低限の仕事はしました。

三方胴付一枚ホゾ

 

大きな面内の仕事では以前仕込んだ自在角面取鉋が役立ちます。

一定の面が取れる便利な鉋です。

 

組み上げた際、面の内側にキッチリ納まります。

 

 

引戸じゃくりを施して、完成です。

 

個人的に反省点がいっぱいの仕上がりになりました。笑

敷居溝が深くなり、鴨居側のかかりが浅くなりました。

もう少し詰めれましたね。

 

肝心な断熱効果はイマイチなところです。

木製建具だとどうしてもある程度の隙間が必要です。寒さは少しは改善されましたが、キッチリとした断熱効果は得られていないように感じます。隙間テープなどで少しは改善されそうなので、今度貼ってみます。

 

いろいろ失敗や学び、新たな発見がありました。今回も少し成長した氣がします。

建具をはじめて作ってみて思ったのは、「建具屋さんすげー」です。笑

餅は餅屋とはよく言ったものです。笑

 

自分の部屋での失敗はこらからの戒めとなってくれそうです。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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