設計の小林です。

橿原市今井町で新築工事中の構造見学会を少し前に開催させていただきました。

設計の主担当は阿部で、木組みと構造計算は私がサポートで入らせていただきましたので、無事構造材が組みあがりホッとしました。

橿原市今井町伝統的建造物群保存地区で定められた今井町の伝統的な、昔ながらのつし二階のような外観が特徴で、

この屋根を一段低く落とす事が構造検討する上でなかなかネックでした。

昔の組み方なら、一般的なのですが、在来工法の長期優良住宅の認定を取得するために様々な検討が必要でした。

図面で描いていた部分が、実際に組みあがって私の頭の中との答え合わせをしました。

構造見学会当日はかなり寒く、雨の中ではございましたが、ご見学に来てくださり大変ありがたく存じます。

大学院生の方が勉学の為に見学に来ていただき、色々とお話しさせていただきました。

天然乾燥材の良さに気付かれたのは素晴らしい事と思います。

私自身の学生の頃を思い出しながら話しましたが、大工育成をしている学校でない限り、弊社の手掛けているような木造を勉強する機会はほとんどないと思います。

研究課題で自身で見つけて学んでいかないとなかなか学ぶ機会がないのでは。と思います。

私自身も学生時代には、ほとんど学ぶことが出来なかったため、働きながら、現場を見ながら職人の方々から、古民家を通じて先人から学んできました。

地域によっても、民家の作り方は差があるので、その地域の造り方はやはり、目で見て経験していかないといけない部分も多いと思います。

まだまだ、学ぶべきことは、多くあります。

歴史に学び、創造していきたいと思います。

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