2023.11.19
スタッフブログ
短命な家と式年遷宮

輪和建設大工の國分です。
つい最近3Dプリンターによる家づくりが紹介されているのを、携帯のニュース画面でちょろっと見る事がありました。
安く早く簡単に家を作ることができるそうで、何だか粗悪な印象を受け、デザインもイマイチだったので、少し嫌な流れだなと感じました。
しかしながら、家というのは雨風から人々の生活を守るのが本当の役目であると考えると、お金がなくて家が買えないという人たちにも手の届く範囲になるのは良い事でもありますね。
また、少し前の住宅は30年ほどが寿命と取り上げられていることがあります。安かれ悪かれというやつです。それに対して古民家は100年200年と建ち続ける家もあり、やはり凄いと思ったりしていました。
しかし、ふと、伊勢神宮に目を向けると式年遷宮で20年に一度建て替えています。
20才で職人になった人がまず一度見習いとして式年遷宮に立ち会い、40才のときに自分で建ててみて、60才のときに後世の育成に回るといった、日本ならではの建物の永久の作り方です。
西洋の石造りで永久を作ろうとする考えとは全く異なる素晴らしいものです。
そう考えると、安かれ悪かれで年数が持たない建物も、見方によっては素敵に見えるのかも知れませんね。
物事は視点や見方を変えるだけで、色々と感じ方が変わるので面白いです。
そして大工さんたちの仕事っぷりも人によって色々違います。その人たちそれぞれの視点や見方がありますから。
中々にそこから大切な事を学びとるのは難しいです。笑
頑張ります!
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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