2023.11.3
スタッフブログ
刃物研ぎ
輪和建設の森下です。
最近は休みの日に、刻みで使った刃物をひたすら研ぎ直しています。
鑿、鉋では研ぎ方が少し変わってきます。刃物を切れるようにするという目的は一緒なのですが、使い方が違うので研ぎ方も変わってきます。
鑿は基本的には柄の部分を叩いて使います。そのため、刃先に叩いた時の衝撃が伝わります。その時に、刃先の角度が鋭角になっていると、刃先が薄くなるので、刃こぼれしやすくなります。なので、叩いて使う鑿は大体28〜30度くらいで研ぎます。あとは使う人の好みで変えていきます。
一方、鉋は削って仕上げるのが主な役割なので、刃先に衝撃が伝わることはなかなかありません。なので、27度以下で研いでいきます。しかし、これも用途によってで、紅葉樹などの堅木を削る場合はもう少し鈍角に研ぎます。
用途によって、使う道具を変えたり、刃物の角度を変えたりと、いろんな方法で仕事の幅を広げています。そのためにはまず木を知り、どうやったらいいかを色々と試行錯誤していかないといけないなと思いました。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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