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2023.06.4

スタッフブログ

お客様インタビュー

お客様インタビュー ヴァイオリン奏者 野呂 小百合さん

ご実家とご自宅のリフォームをさせていただいたご縁のあるヴァイオリン奏者の野呂小百合さん。

クラシック大ファンのご主人と昭和15年築のご自宅にて室内楽のサロンを開かれています。

 

 

絃の間サロンについて教えてください

 

(ご主人)私の母が音楽好きで、地域でコーラスをやっていました。自宅にみんなを呼んでやりたいねって言っていたのですが、残念ながら早くになくなってしまいました。

私も母の思いが頭にあり、自宅でやりたいと思ってはいたのですが、なかなか手付かずのままでした。平成30年の大阪北部地震を機に、建物的には問題ないとの診断でしたが、耐震工事をすることに決め、同時に続き間の壁を取ってサロンができるようリノベーションしました。10月5日開催の5回目も、おかげさまで満席でした。

 

 

名前の由来は?

 

(ご主人)私が考えました(笑)。

弦楽器の”弦”は元々は”絃”というを字を使っていたのと、弦楽器を中心とした室内楽のための部屋ということで”絃の間(いとのま)”としました。響きもいいなと。その後ろのSon de Soneは、英訳するとSound of Sone (曽根の音) という意味です。サロンなのでフランス語にしました。外国の方にはソネとは読めないと思います。(笑)

 

 

どういう人が聞きに来られていますか?

 

主にご近所さんです。本格的にコンサートを始めるのに先駆けて、ご近所の方をご招待して始まりました。また、私たちの行きつけのcafeやレストランにチラシを置かせていただくと、お店の方がお客様に宣伝してくださいます。

出演者さんのお知り合いや、私の京都市交響楽団時代のリサイタルに来られた方が覚えてくださっていて、遠方から来られることもあります。

リピート率がすごく高くて、次回の予定を公に発表する前に半分ほど予約が入ります。

 

 

ご近所さんもクラシックが好きな方が多いんですね。

 

私も話してみるまでは分からなかったですが、意外と多い印象です。

日本センチュリー交響楽団の本拠地が近くにあり、豊中市も音楽に力を入れていることも理由の一つかもしれません。自宅の塀のところにおいてあるコンサートのチラシもすぐなくなるので、皆さん興味は持ってくださっているようです。

演奏をしていると立地によっては苦情を言われることもあったりしますが、心地いいからむしろ聞きたいと言ってもらえたりして、心置きなく練習できます。

 

 

大きなホールと、古民家での演奏はどんな違いがありますか?

 

(ご主人)音響面ではやはりホールの方がいいですが、一番の違いはお客様との距離でしょうか。ホールでは舞台と客席の間にワンクッション入りますが、室内楽はお客様との距離が近いので、演奏者の息遣いが感じられたり、奏者どうしがアイコンタクトを取っていることも間近で見られたりするのは一ファンとしてはとても貴重です。

 

(小百合さん)お客様がすぐ傍に座っておられるので、ホールよりも緊張するかも知れません。しかし、お客様の反応を肌で感じながら一体化してコンサートが進んでいく雰囲気が好きです。また演奏中だけでなく、来られてから帰られるまでの様子もうかがえますし、お客様の笑顔を拝見すると喜びが増します。和の空間でクラシックを聴く機会があまりないので、古民家の雰囲気も喜んでいただいています。

 

 

室内楽のいいところはどんなことですか?

 

オーケストラでの演奏は、指揮者に合わせるということも大事になります。ヴァイオリンは多い時には1パートに16人いて、同じ旋律を、弓の動かし方まで揃えて演奏します。

その点、室内楽は奏者の呼吸のみで音楽を運んでいきます。絃の間での演奏会は、一緒に音楽を勉強したい、新しいことに挑戦しようという気持ちのある方が参加してくださっているので、珍しい曲を選んだり、どんなふうに演奏するかなども意見を出しあったり、出演者さん達もお互いに刺激を受けて、楽しんでくださっています。

またしっかりリハーサルができる点も充実感につながるようです。本業の活動が忙しい中でも都合をつけて参加してくださり、普段の仕事とは違った音楽を楽しむ場になっています。

 

 

今後の活動を教えてください。

 

新年には『お正月 親子で聴こう!カルテット』と題しまして、小中学生とその保護者を対象に、国々にちなんだ曲を紹介して世界をめぐるというコンサートを企画しています。

出演者さんに同じ年代のお子さんがいるので、実現した企画で、豊中市の助成事業にもなっていて、音楽の裾野を広げることにつながるといいなと思っています。

私も9歳・6歳の兄弟の子育て中の身なので、子供と向き合う時間も大切にしながら演奏活動を続けています。いろんな経験を重ねることによって私の演奏も変化していることを感じます。音楽を通して、私が経験してきたことを伝えていきたいと思っています。

 

 

最新の演奏予定やご予約はこちら

 

■次回予定■

♪ 6月25日(日) 14時半開演【昼公演】
フルート四重奏 ~モーツァルト四傑~
モーツァルト:
フルート四重奏曲第1番 ニ長調 K.285
フルート四重奏曲第2番 ト長調 K.285a
フルート四重奏曲第3番 ハ長調 K.Anh.171(285b)
フルート四重奏曲第4番 イ長調 K.298
〔 清水信貴 fl 、野呂小百合 vn 、高見祥子 va 、大谷雄一 vc 〕
入場料: 3,500 円 【予約制】

 

 

 

間 Son de Sone

昭和15年に和歌山の材木商によって建てられた茶色い塀が

目印の築80年超の古民家にてサロン・コンサートを開催

 

〒561-0802

大阪府豊中市曽根東町1丁目5番13号

(阪急曽根駅 徒歩5分)

 

 

 

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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