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2023.05.29

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古民家の屋根

戌亥です。

 

先日、瓦屋さんと古民家の瓦屋根の修繕見積りのため、下見に行ってきました。

 

古民家の現地調査に伺うと外観からまずはじめに屋根が目につきます。

古民家の屋根は和瓦を土に葺いているため、一度も葺き替えをしていない場合は瓦の下の土がもろくなっていたり、長年の風雨により土が溶け出してしまい雨漏りを起こしていることが多いです。

部分的な改修で雨漏りを止めることはできますが、違うところがまた雨漏りを起こしたりといたちごっこになってしまいます。

 

建物にとって屋根は建物本体の寿命に関わるとても重要な要素になります。

古民家の場合は建物が大きいため、屋根面積もそれに伴い大きくなるため、吹き替えるとなるとそれなりのお金がかかります。

予算の都合で屋根を修繕する程度で留めることも多いですが、後々のことを考えると葺き替えるのが一番いいと思います。

 

また今回の物件は煙抜きが残っていました。

 

昔はガスコンロやIH、レンジフードといった便利な調理器具がなかったため、火をおこしかまどで調理をしていました。

もちろん火をおこしますので、煙がでます。それを外に出すための煙突の役割があります。

建物の中で煙が発生しているので、虫や害獣などを追い出したり、寄ってこなくする効果もあります。

古民家は家を長持ちさせるために様々な工夫がされています。

 

普通の雨であれば建物の中に入ってくることはないのですが、近年の大雨や横殴りの雨では建物の中に入ってくることもあります。

今回のお見積りではこの開口も蓋をする予定です。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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