HOME  >  ブログ  >  脱力と緊張 | 力を抜くところは抜くことが良い力を発揮するために重要な工夫| 奈良の木の家工務店、輪和建設

2023.04.20

スタッフブログ

脱力と緊張

大工仕事をやっていると、脱力する事の大切さをひしひしと感じます。

 

漫画の刃牙でも武術家が脱力と緊張の重要さを説いていますし、私の好きなスポーツでも、バックスイングを取る時は脱力が肝心です。

 

大工仕事では、特に仕上げ材の、取り付けや加工のときに脱力(ぬき)が必要になってくるのだろうなと感じてます。

 

最近解体で古民家の廻り縁(部屋の天井の隅を廻る棒状の材)を外したのですが、その時の留めの部分がピッタリと綺麗に取り付けられており、仕口を確認したところ裏側の部分は材を大きく取り、表面がくっつく時の邪魔にならないようにしてありました。

まさしく、裏側の見えない部分をぬく(脱力)ことで、表面をしっかり綺麗にくっつける(緊張)良い事例だなと感じました。

 

これは一例に過ぎず、色々な場面で脱力というのは、素晴らしい緊張を生み出すために必要不可欠なものです。

 

しかし、この脱力のタイミングはきっと人によって違いがあるでしょうし、そのズレであったり、または、その場面場面での脱力の活き方を知ってる知らないなどによって、手抜きと見えてしまうこともあるのかもしれません。

 

 

 


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