HOME  >  ブログ  >  道具箱?道具籠? | 不意な猿の飛び出しには御用心| 奈良の木の家工務店、輪和建設

2023.04.19

スタッフブログ

道具箱?道具籠?

  1. こんにちは!
  2. 中島です。

 

今回も道具箱の製作です。

ただ今回作ったのは蓋のない籠型の「道具籠」を作ってみました。

 

 

重視したのは、よく使う物をスムーズに取り出せる事と指矩を狂わせないように持ち運び出来ることです。

 

というのも現在使っている工具バッグに指矩を入れて持ち運んでいるのですが、指矩の角でバッグが破れてボロボロになっていました。

 

 

バッグの側面に入れるのは精度の観点からしてあまり良くないですし、バッグの持ち運びの際もズボンに引っ掛かったり、飛び出た部分でそこらを傷つけないように氣を遣うこともストレスでした。

 

 

今回の籠では大きい指矩と小ぶりな指矩をスムーズに出し入れできるように斜めの仕切りを入れました。

 

ただ、”仕切りのある籠”を普通に作っても面白味がないので、籠の底を上げて下部に小物収納用の引き出しを仕込みました。

 

よく使う物小物類や消耗品類を収納できます。

 

持ち運びをする物に引き出しをつけると、不意に飛び出して中身をひっくり返す未来は目に見えていますよね。笑

なので飛び出し防止の策をなにか考えなければなりません。

 

そこで今回は昔の木製建具の鍵として使われる仕組みの「横猿」を採用しました。

 

引き続き取手を左右に動かし、猿の出し入れをします。

見た目は普通の引き出しなので、初見では開け方がわからないように出来たんじゃないかなと思います。

 

昔の大工さんは自分の道具箱を簡単には開けられないように知恵を絞り、様々な細工をしていたと聞いた事があります。

調整、手入れしてある大切な道具を他人に勝手に触られないようにする為の工夫だそうです。

 

僕の場合は大した物は入っていないですが。笑

 

今回はシンプルな横猿にしましたが、いざ大した物を入れる時はもう少し捻りのあるアイデアの鍵をつけられるよう、模索しておこうと思います。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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