2023.04.18
スタッフブログ
鑿のお話
輪和建設の森下です。
前回に引き続き、鑿の話です。
大工さんたちがよく使うのは追入れ鑿というものです。だいたい、10本1セットのものを持っています。刃幅が違っていて、3mmから42mmまでのものを仕事によって使い分けます。
鉋でもやるように、鑿でも自分が使えるように仕込まないといけません。鉋ほどすることは多くないですが、まず、柄の先に付いている桂(かつら)を仕込みます。これは柄が樫の木などでできているので、叩いて使っていたら割れるのでそれを防ぐ役割を持っています。桂を仕込んだら刃を研ぎます。これで使えるようになります。
鑿は叩いて使うことがほとんどなので、刃の角度を28度くらいに研ぎます。この角度だと切れ味を落とすことなく、叩いても欠けにくい刃になります。
これまで、刃物の話をしてきたので、それに伴い、刃物を作るときに使われる、鋼について書いてみようと思います。かなりマニアックな話になりますが、よければお付き合いください。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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