2023.03.13
スタッフブログ
鉋について

輪和建設の森下です。
先週の休みの日に神戸にある竹中大工道具館に行ってきました。それもあって最近は手道具について色々調べています。
あと、先日、新しく鉋を買いました。大工さんと話していて、この鍛冶屋さんの刃物はよく切れると教えていただいた物で早く試してみたいとウズウズしています。
なので!何回かに分けて大工道具について色々と書いてみようと思います。
まずは鉋についてです。
鉋は大工の7つ道具の一つに数えられます。大きく2つの種類に分けられます。
- 一つは平台鉋と呼ばれる物です。材料をまっすぐに削り、綺麗に仕上げるなどの使い方をします。
平台鉋は今では、二枚刃のものが主流となっています。一枚は材料を削る役割を果たす鉋刃、もう一枚は、削った時に逆目を止めるための裏金の2枚で構成されています。昔は一枚が主流だったそうですが、技術や鉋という道具自体の普及がこのような発展を遂げたと言われています。
この2枚の刃は、鉋台という木の台に入れて使います。この木は大体はよく乾燥させた樫の木が使われますが、大工さんによって違ったりします。この、鉋刃、裏金、鉋台の三つの調整がしっかりしてないと真っ直ぐ削れなかったり、うまく仕上がらなかったりします。
もう一つは特殊鉋と呼ばれるものです。これは一つの役割しか持ってないような鉋で、この特殊鉋の中にもさまざまな種類はあります。作里鉋、脇取り鉋、五徳鉋などがあります。そのほかにも外丸鉋、内丸鉋、反り鉋など、その用途のためだけのかんなというものがたくさんあります。これらは刃や台の形が平台鉋とは大きく違います。また用途も絞られるので特に反り鉋や丸鉋は反り具合や丸の大きさを自分で変えて何種類も持っていたりするそうです。
今回は、鉋の大まかな種類について紹介しました。次回は、僕たちもよく使う平台鉋について、もっと詳しく書いてみようと思います。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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