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2023.01.22

スタッフブログ

お客様インタビュー

お客様インタビュー あいのう代表 寺川豊さん

リフォームさせて頂いたご縁のあるあいのうさん。

大和郡山市の有機米の農家さんであり、農薬や化学肥料を使わない農作物や無添加食品、生活雑貨などの予約宅配もされています。

 

農薬不使用のお米作りをされるきっかけを教えてください。

 

私自身が農業に向いたのは、国が行き過ぎた農業人口の減少の対策として、農家出身のサラリーマンの就農を進めるUターン制度の一環として、就農準備校という働きながら農業の勉強をする制度を設けた平成8(1996)年に参加したのがきっかけです。

その準備校を担当したのが愛農会で、そこで有機農法に出会いました。

 

愛農とはどういう団体ですか?

 

社)全国愛農会といい、三重県の青山に本部がある団体で、敗戦の混乱と飢餓の中、農業を愛し、農業に生きる仲間が自主独立を精神面から助ける団体として立ち上がり、食糧難の時期には復員した人たちに食料の増産を指導したのが始まりです。

食糧難も落ち着きを見せてきたころ、農家の農薬被害が顕著になり、奈良の梁瀬医師の助言で、有機農法へ転換した経緯があります。

二世、三世を育てるために国内で唯一の私立農業高校をつくり有機農業を推進しています。

 

予約宅配のあいのうさんとの関係は?

 

私が収穫したお米を販売するのに、食の安全にこだわった他の食材も一緒に提供していきたいと思い、愛農会から独立した販売組織が何か所かありましたが、名古屋にあった予約販売のシステムをとる愛農流通センターで勉強しました。

あいのうは平成15年からカタログを発刊して、翌週ご注文をいただき、更に翌週お届けする予約販売を始め、現在に至っています。

地場農産物として自分の農産物だけでは賄いきれないので、奈良県産の農産物を取り扱っている農民連ともつながりを持って販売しています。

 

食の安全にこだわるようになったきっかけはありますか?

 

私自身は健康体そのもので、花粉症などで不調になったりということはありませんが、愛農会で勉強した農薬も化学肥料も使わなくても野菜が育てられることを知ったからです。

がんが増えてきて二人に一人かかっているとか、最近は子供の発達障害が農薬の使用と関係がありそうだということも聞くようになりました。

化学農薬の使用は避けなければなりません。ベトナムで使われた枯葉剤で体は一つで頭は二つの奇形の子供ができたりする事実があるのですから。

 

寺川さんのお米作りの特徴はどんなことですか?

 

普通のお米作りは田植えして除草剤をまいたら畦草刈りだけで収穫する手間いらずの農産物となっていますが、私は農薬を使わないので、草との闘いで、普通の農家さんの3倍近くは労力が必要です。(不思議と虫とは闘ったことはないです。)

 

除草剤を使わない代わりにチェーン除草という方法を用いています。田植えをした後、チェーンをぶら下げた除草器を引いて田んぼの表面の土を混ぜるようにすると、雑草が芽を出しても泥まみれになって成長できなくなるという方法です。

稲も一緒に倒れますが、稲の葉っぱ自体が水をはじく性質があるので、立ち上がってきます。麦踏みと同じ考え方で、折れた傷からさらに強く育つ効果があります。

 

収穫後はレンゲを育て、肥料いらずで稲を育てています。

 

畑作に関してはお酢を使ったり、菌を研究したり、BLOF理論を勉強したり、いろいろ迷いながらやっています。

最近は雑草や食物残さを活用する方法はないかと考えています。

完全に根を抜かず、刈った草を土に戻すことによって栄養にもなるし、分解される過程で土自体も柔らかくなる。そんな土で育てた作物は本来の強さを持ち、味もおいしいです。

 

弊社のお客様でもある、大地のいぶき農園さん(わのわだより2017年夏号掲載)ともつながりがあるそうですが?

 

同じく農民連に参加していて、学校給食に農作物を提供していこうという活動をしています。

また「子どもの食を考える会」として野菜部門をいぶき農園さん、お米部門を私が担当して親子農業体験などを開催しています。

 

今後の目標を教えてください。

 

私個人ではお米を5反作っていて、安全安心なお米を作れる田んぼを維持したいというのが一番の目標です。

また農民連のメンバーで、”農)みんなで”という法人を立ち上げ、昨年は1ha、今年は1.5haと農地が拡大しています。今後さらにメンバーを増やして、その中から独立してお米を作り続けていく人が増えるのを期待しています。

普通の農家さんに比べ手間もかかりますが、農薬を使わない米作り・農業を広めていきたいです。

 

昨年農水省が「みどりの食料システム戦略」を発表し、持続可能な環境にやさしい食料システムの検討を始めました。有機農業を発展させるチャンスと捉えています。

 

自然食材の宅配 あいのう

取り扱い品目:農薬不使用、減農薬のお米、野菜、果物

保存料などを使わないこだわりの食材や飲料、生活雑貨など

〒639-1055大和郡山市矢田山町1-33  TEL:0743-55-7898

農事組合法人 みんなで ~100年先もそのまた先もみんなで農業をつづけたい~

*奈良県産の多品目の野菜・果物・加工品の販売(主に無農薬・減農薬栽培のもの)

*奈良県産食材ほぼ100%の「農家の里山弁当」のお届け

*自治会・公民館・市街地などでの出前朝市の開催

*田植え・芋掘り・種まきなどの農作業体験の開催

*草刈り・耕運・稲刈りなどの農作業の受託

 

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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