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2022.04.12

スタッフブログ

大工道具 さしがね

輪和建設の森下です。

大工道具の一つに指矩というものがあります。最近ではDIYをする方も増えているので、使い方や役割を知ってる方も多いと思います。

 主には直線や直角の線を引く定規や、寸法を測っるために使われます。センチのメモリが刻まれてるものと尺のメモリが刻まれてるものや、ツーバイフォーのメモリが刻まれてるものなどがあります。

では、この指矩の裏には裏目と呼ばれているものが刻まれているのはご存知でしょうか。

長い方には、角目といって、1センチの√2倍のメモリが刻まれています。また、短い方には丸目と言って1センチの3.14倍のメモリが刻まれています。

角目は正方形の対角線の長さを求めるのにつかい、丸目は円の直径の円周を求めたりするときに使います。
特に角目は、火打ちの墨だったり、寄棟屋根の隅木の隅をつけるときにとても役に立ちます。

難しい話ですが、今ではネットにもここら辺の話は詳しく説明されているので、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。

昔の人たちは、これを考えて実際に使い、家やお寺、神社を建てていたと思うと、本当に先人の知恵というのはすごいなとおもいます。この知識や技術を絶やさないよう、しっかり頑張っていきたいです。


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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