HOME  >  ブログ  >  家に太陽光を取り入れることは人間の生活にとって本当に大事。光で時間季節を感じる人間らしい生活が、健全な心と身体をつくる。

2022.04.6

スタッフブログ

家に光を取り入れる

輪和建設の阿部です。
先日、マンション住まいで戸建てのリフォームを検討中のお客様とお話をする機会がありました。
マンションは構造や分譲の都合上、外と面する南北に居室を配置して、お風呂、洗面所、トイレは窓のない中央付近に配置される間取りが多いです。マンション住まいは昼間でも洗面所で電気を付けなくてはいけない生活が嫌だ、とのことでした。エコの観点からもよろしくないことはもちろんですが、身体や心の健康上、太陽の光を浴びないことはよろしくありません。

そもそも照明器具が発明されたのは人類の長い歴史の中でもほんの最近のことであって、人間は日光のリズムに合わせて生活をするDNAが受け継がれているように思います。照明は基本的に一定の照度で部屋を照らしますが、太陽は朝、昼、夕方、そして季節に応じて光の色や強さの変化が見られます。今は春の日差しが心地よいですね。

 

最近では調光調色の機能をもつ照明器具が作られるようになりました。朝や夕方はオレンジ色の光、昼間は白色の光にして、太陽光の色に近い色にして、人間にとって心地よい光のリズムを取り入れる工夫です。寝室は夕方の光を模したオレンジ色の光を下のほうから照らすと、心地よい眠りにいざなわれるそうです。ちなみに、子どもに人気のテーマパーク「キッザニア」の照明は夕方遅い時間を演出しているそうです。夕方になると普段子どもたちは家に帰らなくてはいけないのですが、暗くなってきた時間帯でもまだ遊べる、といういつもと違うシチュエーションが子どものワクワク感につながるそうです。

照明器具は調光調色機能を取り入れる技術革新が進められていますが、やはり本家本元の太陽の代わりにはなりません。家に太陽光を取り入れるということは、人間の生活にとって本当に大事なことなのです。光で時間を感じ、光で季節を感じるという人間らしい生活が、健全な心と身体をつくると思います。

マンション住まいのお客様がリフォームを検討されていた物件は、南に隣家がせまり、リビングスペースに光が入らない暗いお家でした。そういった場合には、天窓をつけて部屋に光を入れるなどの工夫もできるのですが、他の物件を見てみるというご判断でした。光の大切さを身に染みて感じておられました。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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