2019.07.11
社長ブログ
廊下と縁側
廊下と縁側は「遊びの空間」とも言われて、あってもなくても
よい空間です。
そういえば現代の家では「廊下」は少なくなったように思います。
かくいう私もあまり廊下を造らない家づくりをしています。
人が通過するだけのところですから、その面積を部屋として使った
方がいい、また廊下を設けないことで採光や通風を取りやすくなる
といったメリットがあります。
しかし、廊下があってよかったと思われることもあります。
生活の音や臭いを遮ってくれたり、プライバシーの確保ができます。
また作りようによっては通路に沿って収納スペースを設けることも
できます。
廊下はあってもいいのですが、少し広くとって共用スペースとした方
が使い勝手は広がると思います。
これも人それぞれのライフスタイルです。
昔の家には多くの家に縁側がありました。
半分外のような空間で日向ぼっこや雨の日の物干し場、子供の遊び場、
来客をもてなす場などとして重宝されました。
今、縁側のある家を新築した人はどれくらいいるでしょう。
ある大学で学生に「家の中で一番印象の残っているのはどこか」という
アンケートを実施したところ「縁側」というのが一番多かったそうです。
どうやら、田舎に帰省した時にあった縁側が印象に残っていたようです。
今では縁側は贅沢な空間なのかもしれません。