2019.08.29
社長ブログ
長火鉢
「火鉢」 私くらいの年齢の人ならだれでも知っているか
と思います。
昔は立派な暖房器具でした。
暖房と言っても局所暖房です。
手をかざせば暖かいという程度です。
昔は家に「炭」が普通にありました。
風呂を沸かすのも薪、ご飯を炊くのも竈で火を熾して炊いて
いました。
魚を焼くには七厘です。
炭がたくさんあったので火鉢の燃料にも困りませんでした。
この火鉢はいろんなことに使えました。
お茶を沸かすこともできれば、お餅やスルメを焼くことも
できました。
私の母親などは裁縫をしていたので、アイロンの代わりに
なるコテがいつも火鉢に立ててありました。
火鉢というのは奈良時代あたりにできたという説があります
が、庶民にまで普及しだしたのは明治時代と言われています。
それくらいぜいたく品だったようです。
しかし、電気やガスが普及しだすとアッという間に消えてい
きました。
火鉢にもいろいろ種類があって「長火鉢」「角火鉢」「丸火鉢」
などがあります。
写真は今日完成した古民家のリフォームです。
もともと使われていた長火鉢を置かせてもらいました。
丸い照明器具と間接照明に照らされてよく似合ってます。