HOME  >  ブログ  >  看板板 | 奈良の木の家工務店、輪和建設 | 大工の図面 | 間違いを減らす工夫 | 手作り

2023.09.10

現場から

看板板

輪和建設の森下です。
新築の墨付けが始まるので、墨付けや刻みのことを何回かに分けて書いていこうかなと思います。
今回は墨付けをする前の準備として、看板板(かんばんいた)について書いていこうと思います。

前回の新築から看板板というのを書くようにしています。この看板板は、土台伏せ、平面、梁組、母屋組などの図面をベニヤなどに一つにまとめて書いてみやすくしたものです。

看板板を書くようにした理由がいくつかあります。

一つは見やすさです。紙の図面だと墨付けにはいらない情報が書かれていたり増します。それらをなくしてスッキリさせて、見間違いを減らせると思います。

二つ目は、書き込みができるということです。紙でもらう図面よりも少し大きめに看板板には書きます。また、いらない情報も消しているので、余白が多くなり、メモなどを書き込めるようになります。今は綺麗に製材されたものを使うことの方が多いですが、丸太や太鼓梁などの曲がった材料を使うときにとても便利になります。
丸太などは曲がっていて、曲がったなりに梁などに使います。そうすると柱の長さが変わってきます。そういった時に、全部覚えとくというのはほぼ無理なのでメモしていると、どこの柱はこの長さというのが一目でわかるようになります。
また、材料の成で仕口や継ぎ手の大きさを変えたり、ボルトを引く位置や長さなどもメモして置けるので、忘れたというのはかなり減ると思います。

これを見ながら墨付けを進めていきます。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生、古民家リフォームの施工事例はこちら↓

施工事例を見る