2022.03.1
現場から
土間は土間でも…
現場監督の植田です。花が咲くのは嬉しいですが、花粉だけは喜べません。
橿原市のお住いへメンテナンスに伺いました。主屋にひな壇を飾られていて、趣ある家屋と相まってとても素敵だったので、写真を撮らせていただきました。
こちらのお家では玄関ポーチと玄関土間を三和土風で仕上げています。
三和土とは、コンクリートやモルタルが普及する前に一般的だった土間の仕上げ方で、土、石灰、にがりの3つが原料です。材料はシンプルですが、下塗りと上塗りの工程で土を一面平滑になるよう注意しながら叩き固める、というように施工にとても手間がかかるため、現在ではなかなか選ばれる機会が少なくなっています。
(ちなみに「土間」は、家の中で床が地面のままになっている空間のことで、その仕上げ方としてコンクリートやタイル張りなどの選択肢があります。)
それでも、三和土独自のやさしい風合いは他にない魅力ですし、文化的な側面からも三和土のあるお家が増えるといいな、と思います。
三和土の風合いを保ちつつ、施工しやすくなるような工夫で、土間仕上げの選択肢を増やせればと思います。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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