2024.01.30
お客様インタビュー
お客様インタビュー ほうじ茶カフェ『さや香茶』さん

大和郡山市の空き家再生プロジェクトの一環で柳町商店街の古民家を改装し、ほうじ茶カフェを2023年10月に開店された『さや香茶』さんにお話を伺いました。
輪和建設のフライヤーとわのわだよりも置かせていただいています。
-お店の名前の由来を教えてください
私の名前の早矢香(さやか)の一字と、私自身がお茶やコーヒーの香りが好きでお出ししているのですが、皆さんにも香りを楽しんでいただきたいという想いを込めて、香りを楽しむお茶で「さや香茶(こうちゃ)」としました。
-お店を開いたきっかけは?
元々お茶や菓子製造に関わる仕事に携わっていたわけではありませんでしたし、”自分のお店を持ちたい”という夢があったというより、タイミングとご縁に導かれたという感覚です。
人生の分岐点に立ち、前職に戻るか、新たな道に進むのか迷っていた時に、よいご縁が繋がり、あるタルト屋さんに巡り合えました。
元々お茶が好きだったこともあり、お菓子となにかほっこりできるお茶を組み合わせてお出ししたいと思い、タルト屋さんの店舗を間借りする形でカフェをしていました。
その後タルト屋さんが県外へ移転の為お店を閉めることになり、周りの方からアドバイスをいただいたり、ご紹介していただいたりというご縁が重なり、今回大和郡山でお店を開くことができました。
-お店の特徴を教えてください
奈良県月ヶ瀬産の茶葉を焙じたほうじ茶をメインに、温かいほうじ茶だけでなく、水出しや牛乳と合わせたほうじ茶ミルク、飲む氷を提供しています。
お茶のお供にはたっぷりと茶葉を使った焼き菓子や地元郡山のお野菜や果物、穀物を使ったかき氷やキッシュも作っています。
生産者さんからとてもおいしいものを提供いただいているので、そのおいしさのままお客様に届けられるよう、丁寧に調理して丁寧にお出しするということを大切にしています。
-ほうじ茶をメインにされたのはなぜですか?
元々煎茶も好きだったのですが、ほうじ茶に惹かれたのはタルト屋さんで務めていた時に月ヶ瀬で1957年からお茶を作り続けておられるたつみ茶園さんに出会ったことがきっかけです。
一緒に茶摘みや茶葉の焙煎をする中でお茶に対する温かい想いに感銘を受け、一杯一杯丁寧にお茶を淹れる時間の大切さに気付かされました。
またたつみ茶園さんでは、葉や茎、ミノムシと呼ばれるお茶の部分や煎り加減、お湯の温度を変えて飲み比べさせていただきました。条件を変えると味や香りが変わることがとても面白いと思い、より一層ほうじ茶が好きになりました。同時にお茶の香りに包まれてお仕事ができたら幸せだと思いました。
-ほうじ茶のどんなところにこだわっていますか?
特にこだわっているのは茶の部位の中でも通称ミノムシと呼ばれているものを使用していることです。ミノムシは製茶の工程中に、新芽の部分が固まってできます。不純物が多く含まれ、選別が困難であったり、大きさがまちまちで味が均一にならず扱いが難しいという理由で市場に出回りません。しかし丁寧に選別することでお茶の旨味が最も凝縮されている部分を選り分けることができることを知り、特別に分けていただいています。
また水出し用、温かいほうじ茶用、焼き菓子用など、それぞれに合わせて茶の部位や火入れ加減を変え、数種類の茶葉を用意していただいて、香りが引き立つよう私が思うベストな状態の温度と茶葉の量とでお出ししています。
-今後の目標は?
前店舗ではほうじ茶の知識を深めたいというお客様もあったことから、自分で茶葉を焙烙で火入れする焙煎体験や、お茶のお話会などを通してお茶好きの方とつながっていけたら嬉しいです。
新店舗では和室もあるので、ご家族連れのお客様も過ごしやすい空間として、また今後は手づくり作家さんの作品展やワークショップ、サークル活動などレンタルスペースとして地域の方の交流の場として活用していただき、商店街の活性化の一助としたいです。
私自身がお茶やお菓子作りに癒されてきたので、お客様にもゆっくりほっこり過ごしていただいて、また頑張ろうと思ってもらえたらいいなと思い、一杯一杯丁寧にお出ししていきたいと思っています。
奈良県大和郡山市柳4丁目14
(近鉄郡山駅より徒歩10分 近隣コインパーキングをご利用ください
TEL:090-7212-5210
URL https://r.goope.jp/sayakoucha/
定休日: 木曜日・金曜日(イベント出店などで変更の場合あり)
営業時間:10:00~17:00
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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