HOME  >  ブログ  >  お客様インタビュー のんびりcafe うるしの里さん | 奈良の木の家工務店、輪和建設

2022.01.27

お客様インタビュー

お客様インタビュー のんびりcafe うるしの里さん

のんびりcafe うるしの里さん

ご実家から引き継いだ材を使ったリフォームをさせていただき、2020年4月、奈良市大池近くにopenした、のんびりcaféうるしの里さんにお話を伺いました。

 

-お店の名前の由来を教えてください。

 

実家を解体すると兄から連絡がきて、慌てて残しておきたい材料を選びに行き、柱や梁の他に漆職人の祖父が塗った床板を運び出しました。小さい頃から山に漆を取りに行って、時間をかけて練り上げ、刷毛でさっと手早く塗る仕事ぶりをそばで見ていたので、これをメインにしたいという思いから付けました。

 

- お店を開いたきっかけを教えてください。

 

娘に不登校時代があり、みんなが学校に行っている時間帯にお店で食事をしたりお茶を飲んだりすることに抵抗を感じている様子を見てきました。またボランティア先では障がい者を抱えたお母さんが人目を気にして外食も控えがちになる現状を知りました。

普通にカフェに行けない、少し元気をなくしている人が息抜きできる、隠れ家的な場所を作りたいという思いがありました。

実は今までにもお店をする計画はあったんですが、その時は実現しませんでした。

今回は実家の解体がきっかけで、祖父に背中を押された感じがして、受け継いだ形見を活かせるならもう一度頑張ろうと思ったんです。

 

― どんなことにこだわっていますか?

 

街中の“おしゃれなカフェ”ではなく、漆のカウンターテーブルや古材を使った内装と、緑に囲まれた景色という、どこか懐かしい雰囲気を大切にしています。

メニューもお母さんが愛情を込めて子供に作るようなお料理やデザートを、出来るだけ安く提供して、日常的に行くような普段使いのお店のイメージです。

 

― イベントなどもされるそうですね。

 

先日はボランティアを通じて知り合った方のお琴のミニコンサートが開かれました。他にもいろいろな施設を回られているハーモニカ奏者さんを紹介していただいたり、ご近所のジュエリー作家さんなどにもお話をいただいています。

私自身韓流が好きなのでハングル語の勉強会や韓流ファンの集いもいいなと思っています。

 

― ボランティアにも行かれているんですね?

 

フルタイムで働いていた頃、留守番をしていた小学生の娘が寂しさで泣いているのを見て仕事を辞めることも考えていました。そんな時、近所の知らないおばさんにお世話になり、元気になった出来事がありました。その時に、“出来る時になったら誰かにお返ししてあげて”と言ってもらったことがずっと頭にあり、いつかはやりたいと思っていました。そして勤めを終えた時にたまたま障がい者施設のボランティアに行くご縁がありました。最初は意思疎通もできなかった子供たちと心が通じ合うと、言葉は無くてもなんとも言えない幸せな気分になります。働いていた時とは全く違う充実感があります。

 

- 今後の目標を教えてください。

 

お店もまだ始まったばかりで、内装も少しずつあったらいいなと思うものを娘と一緒に作ったりしています。裏庭にも果樹を植えたりしようかと思っています。

そして落ち着いたらHPやブログも立ち上げようと思っています。

一番はやはりカフェに出かけていけないお母さんたちに来てもらいたいです。

と同時に自治会や何かしらの活動をしている近くの方、一人暮らしの方など、地域の方に交流の場として少しずつ利用していただければと思います。

あまり忙し過ぎるよりは私自身もおしゃべりを楽しむ余裕があるくらいで、のんびりと過ごしてもらえ、落ち着くと言ってもらえるのが何よりです。

 

 

リフォームの様子はこちら

 

------------------------

のんびりcafe うるしの里

 

open:水曜~土曜 10:00~17:00

奈良市六条2丁目1-8-2(近鉄西ノ京駅より徒歩13分)

 

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生の施工事例はこちら↓

施工事例を見る