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2021.08.7

家づくりのこと

パッシブデザイン(自然の恩恵を取り入れる)

輪和建設の阿部です。先に自然の理にかなった素材の話をさせていただきましたが、間取りでも自然の風や光を取り入れる自然の理にかなったプランを提案しています。方角、道路の位置、高低差、隣家の位置、などその敷地の持つ特性を見極めて、自然の恩恵を最大に取り入れられるような配置や屋根の形を提案しています。そして、効果的に窓を設け、室内の建具は開閉が自由自在な引戸を多用して、心地よい風の通り道を家の中につくります。

間取りでは、敷地でいちばん明るく開放的で居心地の良い場所に、家族が集まる居間を提案します。光が入りにくい奥側に空間がある場合は、吹き抜けを設けて家の内部にも光が届くよう提案することもあります。その吹き抜けにスノコを貼る場合は、光の差し込む方向を考えて貼り方向を決めるなど、細やかに最大限に太陽の光を家に取り入れていきます。庇を深くとることで夏の強い日差しを遮る一方、冬は家の中に暖かな陽だまりをつくるという手法もパッシブデザインによるものです。

機械にたよらず自然の恩恵を取り入れるパッシブデザインの考え方を取り入れることは、経済的にも環境的にも優れていて、なによりも明るく健康的で住みごこちのよい家になります。