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2021.07.14

家づくりのこと

天然乾燥材について

輪和建設の阿部です。天然乾燥(自然乾燥)材について、少しお話させていただきます。
材木は強度を確保するために乾燥させて使いますが、屋外で太陽や風といった自然の恵みにまかせて乾燥させたものは天然乾燥材、化石燃料を使って機械で乾燥させたものは人工乾燥材といいます。輪和建設では、約2年ゆっくりと時間をかけて乾燥させた吉野杉・桧の天然乾燥材を構造材(柱や梁)として採用しています。

 

天然乾燥材は乾燥過程で木の細胞を壊さないため、木に含まれる油分が揮発せずに材に残ります。その油分のおかげで天然乾燥材は色艶や香りが良く、シロアリにも強いという利点があります。さらに、細胞が壊れないということで、粘り強く、調湿効果が人工乾燥材よりも高いという利点もあります。世界最古の木造建築物の法隆寺はもちろん天然乾燥材で建立されていますし、今日においても長寿命が前提の寺社仏閣に使われる材の多くは天然乾燥材です。

 

天然乾燥材の弱点は、乾燥に時間がかかることですが、輪和建設では、常に将来の家づくりのためにと天然乾燥材をストックしています。