HOME  >  ブログ  >  留めの仕事は多様に | 仕上がると見えなくなってしまう手間 | 奈良の木の家工務店、輪和建設

2023.12.16

家づくりのこと

スタッフブログ

留めの仕事は多様に

こんにちは!

中島です。

 

入り留めの仕口をいくつか紹介しようと思います。

「留め」というのは2つの部材が45°で取り合う部分のことを指します。

 

まずは「いも留め」や「大留め」と呼ばれる45°同士で切っただけの仕口です。

くっつけるとこんな感じ。

加工は簡単ですが、組み付けの際ズレやすく、苦労する事があります。

 

次は「相欠き留め」です。

加工は鋸のみで可能で、比較的簡単で組み付けの際も安定してくれる印象です。

 

次は「メチ入れ相欠き留め」です。

上り框の加工で今回はこの仕口を用いました。

 

相欠き留めに目違いを入れることでさらにズレにくくした仕口です。

 

組み付けると見た目は他のものと同じです。

 

加工に鑿が必要なので少々手間ですが、組み付けの際には安定します。和室の廻り縁でもよく用いられる仕口のようです。

 

仕上がってしまうとどれも同じ仕上がりですが、大工仕事は見えない部分でいろんな工夫がされています。

そういうところが大工仕事のおもしろいところです!

 

見様見真似に初めての加工でしたが、またひとつ引き出しが増えました。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生、古民家リフォームの施工事例はこちら↓

施工事例を見る