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2023.08.18

家づくりのこと

モデルハウス見学

戌亥です。

 

先日、エアパス工法の研修で長野のフォレストコーポレーションさんのモデルハウス見学に行ってきました。

無垢材や素材は同じ工法を採用しているため、共通点が多くとても勉強になりました。

 

自然素材や無垢材を売りにする建築会社は多くなりましたが、見える部分だけを無垢材に整えていたりと会社によって細かいところはかなり差があります。

 

今回の研修のモデルハウス見学のメインは長野という寒い地域で、断熱等級6(HEAT20 G2)をどのような施工方法で実現しているか。でした。

この断熱等級は地域によってクリアするべき数字が変化します。

国交省が詳細に地域区分という地域分けをしています。

長野 2~4地域

奈良 3~6地域

※数字は小さいほど寒い地域を示します。

マグイゾベールさんの表がわかりやすいです。省エネ基準地域区分

 

長野の4地域である松本市で断熱等級6を達成するにはUA値0.34以下にしないといけません。

奈良の6地域である奈良市で断熱等級6を達成するにはUA値0.46以下にする必要があります。

数値だけ見ると0.12の差があります。

この0.12という数字はサッシを少し性能のいいものにすればクリアできるというようなものではありません。

 

フォレストコーポレーションさんのモデルハウスでは外張り断熱(付加断熱)をすることで性能値をクリアしていました。

外張り断熱は熱橋という構造用金物などが外と室内の橋渡しの役目をしてしまい、室内に熱を伝えてしまう現象を解消でき、任意の厚さの断熱材を柱の厚みなどを考慮せずに加えることができます。

 

ひと昔前までは奈良ではそこまでの断熱は必要ないと言われていましたが、断熱等級7(HEAT20 G3)をクリアするには不可断熱が必要になります。

今年もそうですが、年々夏の暑さがひどくなってきています。

そういったことも考えると奈良でも外張り断熱をした家というのが増えてくると思います。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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