設計の阿部です。

宇陀古民家では、お客様のご要望により新しいタイプの建具を2種類導入いたしました。

一つは、籐カゴメ編みを張った建具です。キッチンやリビング収納の扉に採用しました。風通しよい一方で、収納の中は暗いので見えません。こちらも枠は吉野杉です。

もうひとつは吉野杉皮を張った建具です。両面に杉皮を張、竹で杉皮を留めています。枠は吉野杉。

落ち着いた色合いで、周囲の古建具にも馴染む佇まいです。厚み、どうやって杉皮を留めるか、など試行錯誤して完成させました。

輪和建設で作らせていただいている建具は、吉野の建具職人さんによるオリジナルの作品です。新築、リフォーム問わずお客様のご要望に応じた建具を作らせていただいております。また、古建具を場所を変えて再利用するための調整も行っております。古建具の中には、もう作れないモノや新たに作るととんでもない値段になるものもたくさんあります。そういった建具を活かしていくことも、職人さんの腕なしではかないません。

今後ともお客様のご要望に応じて、新たな素材でつくる建具や古い建具の再生に職人さんとともに挑戦していきたいと思います。

「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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