設計の阿部です。

宇陀の古民家改修が進んでいますが、リフォームの物件は特に机上で図面をみているだけではだめで、現場から学ぶことがたくさんあります。

解体して見えなかった構造を確認し、傷んだ梁や柱を取り替えたり補強する計画をたてたり、家はまっすぐに建っていることはなく寸法をあらためて確認し、床の高さやサッシの位置を決めたり、床をめくって床下の湿気の具合を確認して場合によっては換気対策を施したり、天井をめくって雨漏りを確認して対策をしたり、内装材をとって害獣の侵入路を発見して塞いだり、リフォームはまさに一つ一つがオーダーメイドに対応しなくてはいけない物件なのです。

建物だけではなく、インフラについても新築とは異なる場合もあります。宇陀の古民家は上水道が来ておらず近くの井戸水を汲み上げています。お客様が住まわれるにあたり、飲料水として使えるのか、大腸菌などの水質検査を実施しました。また、住宅設備類に影響がないかどうか、カルシウムやマグネシウムの値も検査しました。

リフォーム物件は臨機応変に現場で対応できる力が求められます。現場に合わせた最善の対応を心掛け、長く愛される家に生まれ変わるようにプラン提案と工事をすすめております。

「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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