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2021.10.10

スタッフブログ

住みつなぐ

輪和建設の阿部です。
天理にて古民家のリフォーム工事が進行中です。
先人から家を受け継ぐといっても、そのままというわけにはいきません。
ライフスタイルの変化に対応した間取り変更、断熱材などの新しい建材の導入による住みやすさの向上、そして傷んでいる部分を補修して耐震面も強化する、といったリフォーム工事をしています。
新築であれば自分の思い通りのプランを描くことができたのかもしれませんが、リフォームはいろいろな制約がつきものです。しかし、そのような制約の中で思うのは、先人たちの残したものを否定することではなく、消化していくことが大切だということです。なぜこのような間取りや構造になっているのか、じっくりみると先人たちの知恵や思いが見えてきます。庭木も簡単には切ってはいけません。住む家族の思いが詰まっています。そういったことから、今あるものから始めるリフォームは、ゼロから始める新築よりも難しい。新しい土地で新しい建物を建てる人たちが多いのは納得です。
しかし、そのような大変な思いを越えてでも、今回のリフォームのように住みつなぐ選択をする若い世代もいます。住みつなぐということは、地域とのつながりや行事祭りや文化も受け継ぐことになりますから、大げさですが日本の風景を守ることにもなるでしょう。ですから、住みつなぐ若い世代に寄り添って家づくりのお手伝いができるのは、とても貴重で喜ばしいことです。単に家を綺麗にするということではなく、先人たちの思いも引き継げるような家づくりになるよう、心掛けたいです。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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