2021.10.9
家づくりのこと
平屋か2階建てか
輪和建設の小林です。
今回は新築をご検討中の方に平屋と2階建てのメリットデメリットをお伝えしようと思います。
平屋のメリット
・階段がなくバリアフリーな水平動線
・お掃除が楽
最近、住宅情報雑誌でも平屋特集が組まれるほど、ゆったりとした敷地に平屋の住まい、憧れますよね。
平屋の一番のメリットは階段がないことだと思います。
年齢を重ねると、二階に上がるのはしんどく、二階は物置部屋状態となるお家をよく見ます。
そういう点では、どの部屋に行くにもバリアフリーでアクセスできるのは嬉しいですね。
ロボット掃除機も1台で全部屋行ってくれるのも嬉しいです。
平屋のデメリット
・2階建てと比べ、1坪あたりの建築コストがかかる。
・部屋数が多いと家の中心が暗くなりやすい。
・ある程度の敷地の大きさが求められる。
良く言われることですが、二階建てと比べ、平屋の場合、基礎と屋根が大きくなります。
その分、1坪あたりの建築コストが上がります。
しかしながら、階段がなくなるので、同じ条件で2階建てと平屋でプランニングした場合では、
平屋の方が総面積は小さくなる傾向にあります。
個人的に一番ネックと感じるのが、家の中心が暗くなりやすいという点です。
和室が2間あり、個室が数部屋にLDK、、、と部屋数が増えるのに、家の形状が四角のまま東西にも南北にも大きくなると、
周辺状況にもよりますが、家の中心は、日中でも電気をつけないと暗い状況になりやすいです。
部屋数が増える場合には、なるべく、南北方向は短く、正方形よりも長方形とすることや、
L字やコの字、ロの字(中庭)のように外部に面する壁を増やす工夫、
一部吹抜けや天窓など上の方から光を取り入れる工夫が必要になります。
上記のような理由もあり、敷地面積はかなり大きくないと、建物と隣地の距離が取れなかったり、暗く風通しの悪い住まいとなってしまいます。
二階建てのメリット
・狭小地でも家が建てられる。
・総二階建てにすると建築コストが抑えられる。
・二階に吹抜けがあると、家全体の風通しや家の中心まで陽だまりを得られる。
狭小地の場合、駐車スペースを取るとほとんど家を建てられなくなりますが、
ビルトインガレージとし、2階リビングとする等して、家を建てる事で可能です。
総二階建てとは、一階部分と二階部分の床面積が同じで二階にしか屋根がかかっていない家を言います。
その場合は、基礎や屋根の面積が小さくなるので、建築コストを抑える事ができます。
北側道路の敷地や隣家に囲まれた敷地などは、家の中心は暗くなりやすいのですが、二階に設けた吹抜けから、冬の陽だまりや心地よい風通しが得られ開放的な空間とすることもできます。
二階建てのデメリット
・上下の動線が将来不便に感じる場合がある。
上記のように、それぞれにメリットデメリットがあります。
そんな中で、「ほぼ平屋」という選択も増えてきました。
ほぼ平屋は、水回り、LDK、寝室、クローゼットが1階で完結し、2階には子供室のみ。そんな間取りです。
こちらもある程度の敷地面積が必要にはなりますが、敷地条件によっては、50坪程度の敷地から実現可能だと思います。
1階に6畳程度の和室か洋室があると、お子様が小さいうちはキッズスペースや、ご親族の泊まるお部屋にできますし、
2階寝室だったとしても、将来的には1階に寝室を変えることもできます。
さらに理想的なのは、ファミリークローゼットが1階にあると、洗濯→干す→仕舞うの動線が便利なのもさることながら、
帰宅→着替える→入浴→着替えるという動線も便利になります。
総2階建てと比べ少し建築コストは上がりますが、永く快適に住まえる家になるのではないでしょうか。
今の状況だけでなく、将来のご家族の住まい方も踏まえて、1邸毎に、ご家族毎それぞれに合ったプランをご提案しています。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生の施工事例はこちら↓