2024.03.12
スタッフブログ
自由の生み出す街並み(続)
輪和建設、大工の國分です。
前回の続きです。
前回は自由だからこそチグハグな街並みになってしまう。しかし、東京のような人口の多い街では、自由であってもその中から同様のものがある程度の規模をもって集まり、魅力的な街並みを形成しているという話をしました。
逆に言うと人口の少ない場所では制限や強制をしていかないと魅力的な街並みにならないのかもしれません。
数が少ないからこそ、足並みを揃えないといけないわけです。
そしてこれは街並みに限らず、今の社会に置いても同様かもしれません。
つまり、人口が減ると国としての力を維持するために人々に制限や強制をせざるを得ない。ことになるかもということです。
人口が多ければ皆んなが好きなことをやっていても、必要な場所に必要な人数が揃うでしょうが、人口が少ないとそうはいきませんからね。
今は少子高齢化で人口がぐんぐん減っていっています。
恐ろしい事に気づいてしまったかもしれません。
様々な仕事が機械やAIに置き換えられており、仕事が奪われると危惧していますが、他国との競争の中で生き残るために、人口が減り行く日本に残された道は、人々の選択の自由を無くすか、機械やAIを上手く活用して人々は自由に選択できる環境を整えるかのどちらかなのかもしれません。
街並みについて考えていたら
とんでもない方向へと話が飛躍してしまいました。
つまるところ、魅力的な街並みを作るには、各々がバラバラでは駄目で、足並みを揃えることが必要だと思う、ということです。
しかし、特に家に関しては好きなものを建てて住みたいのが常です。また、色制限などをしたところで、それによってできる街並みはハリボテでしかなく根本的解決には到っていない気がします。
そこで大事なのがヴァナキュラーという考え方であり、サイトスペシフィックな視点ではないかなと思います。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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