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2022.03.3

古民家ブログ

社長ブログ

認定低炭素住宅と長期優良住宅

認定低炭素住宅」という住宅があります。

二酸化炭素の排出を抑えるための対策が取られた

環境にやさしい住宅のことです。

それには下記の基準を満たす必要があります。

・省エネ法で定められる省エネ基準と同等以上の

断熱性・日射遮蔽性が確保されていること

・省エネ基準よりも一次エネルギー消費量を10%

以上削減していること

および

・節水対策・エネルギーマネジメント(太陽光発電

など)・ヒートアイランド対策・躯体の低炭素化

のうち二つ以上を満たしていること

となっています。

同じような制度に「長期優良住宅」がありますが、

認定基準は大きく異なります。

 

長期優良住宅の場合は

・劣化対策

・耐震性

・維持管理、更新の容易性

・省エネ性

を満たさなければなりませんから低炭素のほうがハードル

が低いです。

しかし、長期と同じように

住宅ローン減税や投資型減税、登録免許税の引き下げ

「地域型住宅グリーン化事業」の補助金の対象になると

いったメリットがあります。

しかしなぜかこの「認定低炭素住宅」は「市街化区域」

内に建築される住宅でないと申請ができません。

「市街化調整区域」では申請できないということです。

二酸化炭素排出削減は市街化区域だけでいいということ

のようです。

今月の3月19日(土)・20日(日)にこの家で完成見学会

をさせていただきます。

上記の「認定低炭素」と「長期優良」の両方の認定を取得

している家です。

建て替えですから、以前住んでおられた家にあった柱や梁

も使わせてもらっています。

大工さんの手刻みによる天然乾燥材を使った家です。

ケヤキの大黒柱です。

これも再利用です。

今ではかなり高価なものです。

ほぞ穴があったので大工さんに埋木してもらっています。

このような古材の再利用は当社も10年ほど年前から始め

ましたが、今ではどこでもしているのではないでしょうか。

以前は何も気にしないで何でも解体処分していました。

今思うと大変もったいないことをしていたように思います。

木材は成長から廃棄においてはカーボンニュートラルですが、

廃棄しないで炭素を固定しておくに越したことはありません。

時代が時代ですから、このような取り組みは増えていくでし

ょうね。

施主さんにとっては思い入れのあるものが残ってくれるという

メリットもあります。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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