古民家再生 宇陀の家
可能な限り昔の姿を残した古民家リフォーム
レトロ雑貨なども好きな奥様から「新建材は一切使わず、より元の状態で住まいたい」とのご要望受け、
構造躯体はあまり触らず、補強に注力する姿勢で取り組みました。
外観は以前の趣を残し、波板と瓦を葺き替えました。
田の字の和室は2間を一部を掘りごたつのある吉野杉のフローリングに。
壁には漆喰を施し、畳は完全無農薬の国産本床の畳に入れ替えました。
建具も以前の趣を残すため、極力再利用しています。
古材の活用と選び抜いた自然素材
キッチンは古タンスや古材を用いた造作キッチンです。
洗い場はタイル張りのシンクを取り付けました。
照明も空間に合うレトロな雰囲気のものを取り付けました。
土壁と木の小舞
土壁には、屋根に使われていた土を練り直して使用。
土壁を塗る下地の木の小舞も厳選した材を使用。
一部意匠的な要素としてあえて土を塗らず仕上げました。
洗面ボウルや鏡はレトロ雑貨がお好きな奥様が集められたものを設置しました。
土壁(荒壁)の表情をそのままに。屋根に使われていた土を再利用しています。
薪ストーブを囲う遮熱板はリフォーム前にこの家に使われていた瓦を再利用しました。
小屋裏には床に吉野杉を施工し、窓も新たに木製建具を設置しました。