2025.08.4
木の家づくりのこと
木の家の鉋仕上げについて
輪和建設の國分です。
今日は「鉋(かんな)仕上げ」のお話です。
最近現場の職人さんたちの姿を撮影しているのですが、インスタグラムにアップするとやはり人気なのは鉋をかけている動画です。
見ていて気持ちいからついつい見てしまうのでしょうか。
そんな鉋ですが、なぜ木の家で重宝されるのでしょう。
住宅の内装に木を使うと、なんとも言えないあたたかさや落ち着きを感じますよね。
そしてその木の魅力を、より深く引き出す方法が「鉋で仕上げる」という昔ながらのひと手間です。
よくある仕上げ方は、機械やサンドペーパーで表面を整える方法。
でもこの方法だと、木の表面の繊維が細かくつぶれてしまうんです。
いわば、表面を削るというより“押しつぶしている”イメージですね。
一方、鉋は鋭い刃物で木の繊維をスッと削り取ります。
繊維をつぶさず、まっすぐに揃えながら削るので、表面は非常に滑らかで、かつ木本来の呼吸を妨げません。
これが、木の「調湿性」を活かす大きなポイント。
木は空気中の湿気が多いときには水分を吸い、乾燥しているときにはそれを放出して、室内の湿度を自然に調整してくれる素材です。
繊維がつぶれてしまうと、この呼吸の出入りがうまくいかず、調湿効果が弱まってしまいます。
でも、鉋で丁寧に仕上げた面は繊維構造が保たれているため、水分の出入りがスムーズで、結果として「呼吸する木の家」が実現できるんです。
もうひとつの魅力は「反射の美しさ」。
鉋で仕上げた木の表面は、繊維が揃い、小さな凹凸もないため、光が均一に反射します。
これにより、表面がまるで光沢のある布のように、自然なツヤを放つんです。
これはサンドペーパー仕上げでは得られない、鉋ならではの質感です。
手で触れるとしっとりとした滑らかさがあり、目で見るとほんのり光を返してくれる。
五感で心地よさを感じられる仕上げなんですね。
もちろん、鉋仕上げはとても手間がかかります。
一枚一枚、職人が手で削る作業なので、時間も技術も必要です。
でも、だからこそ生まれる「手触り」「見た目」「機能性」があるんです。
私たちは、そうしたひと手間を惜しまない家づくりを大切にしています。
木という自然素材を、ただ「使う」のではなく、「活かす」。
鉋仕上げは、まさにその象徴とも言える技術ですね。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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