輪和建設の森下です。

私たちが刃物を研ぐ際、砥石というものを使います。この砥石は人工で作られた人造砥石と山などから掘って取られた天然砥石の二種類あります。

今日は天然砥石についてです。

この天然砥石は主に刃物を仕上げていく段階で使うので、だいたい一番最後に使います。1000番くらいから2000番、6000番、最後に天然砥石で研いで刃物を研ぎ終えます。

天然砥石は産地と取れる層によって大別されます。僕が持っているのは丸尾山の合さ（あいさ）と呼ばれる物になります。

研いだ感じは、比較的柔らかめで刃の傷が消えるのは早いように思います。

しかし柔らかいが故に、刃が研ぎきれていないようにも思っています。

天然砥石も自然な物なので、木と同じように一つ一つに個性があります。模様だったり、実際に使ってみた感じも違います。研ぎもまだまだですが、天然砥石の奥深さを改めて感じています

「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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