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2024.03.10

スタッフブログ

古い道具

輪和建設の森下です

 

鉋や鑿などは古くからある道具なので、錆びていたり、木が割れていたりするものがあります。

 

刃物の錆は研いだり、錆を落とせば割とすぐ使えるようになります。しかし木の部分は割れていたりしたら変えないと使えないものもあります。

 

鑿や鉋には樫の木が使われることが多いのですが、割れているからといって使い道がないわけではありません。

 

鉋の台はこのようになっているのですが、もらった鉋の上の部分が、パックリ割れているのがありました。しかし、下の部分は割れもなくしっかり残っていたので、別の道具にすることにしました

 

製材し直して、毛引きを作っている途中です。

 

この鉋はすでにやめた大工さんから頂いたものなのですが、道具などに使う樫の木は5年以上乾かします。しかし、この道具は50年以上使われてきたので、すでに60年くらい乾かした状態になります。そうなると、木の癖なども落ち着き、おとなしい材になります。道具にするにはこれ以上最適な材はないんじゃないかなと思うくらいのものです。

 

どんなものでも、古いから、汚いからと捨てたりするのはもったいないと思います。その物の価値を見極め、まだ使えるなら綺麗にして使えばいいし、使えそうにないなら別の用途として作り替えていけばいいのだと改めて思いました。


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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