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2023.11.26

スタッフブログ

基礎と家の移り変わり

現場監督の植田です。紅葉は真っ赤より少しグラデーションがある方が好きです。

 

ただいま古民家リフォームと離れ新築を進行中のため、建物の基礎周りを見る機会が多くあり、ふと基礎の移り変わりについて考えたりしています。

 

 

 

 

古民家は自然石などに束を立てる「石場建て」、新築は型をとったコンクリートに土台を固定する「布基礎」や「べた基礎」。

 

石場建よりさらに昔の、柱を掘った地面に直接立てる「掘立て」は、さぞ木の傷みが早かっただろうと思います。

また石場建は石と木が固定されていないので、地震などに対して家全体が動いて揺れや衝撃を逃し、壁や屋根は壊れるもの・直すものという考えです。

 

現代の、建物全体がびくともしないことを良しとする家づくりからみればびっくりですが、壊れたものも直す材料も全て自然物だったのと、家やものづくりに対する価値観も今とは大きく異なったことでしょう。

 

価値観が違えば重きを置くものも変わります。

また、家づくりでは結果がすぐにわからないというところもあって、正しいだとか間違いだとか一概に言えない、難しいところがあります。

 

それでも、先人が積み重ねてくれた知識や経験から、今の最善を実践していきたいと思います。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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