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2023.10.5

スタッフブログ

現場から

墨付けと刻み

 輪和建設の森下です

 

進行中の墨付けと刻みは着々と進んでいます。建て方が終わるとほとんど見えなくなってしまう継ぎ手や仕口について紹介してみようと思います。

 

主な仕口、継手には、台持ち継ぎ、蟻継ぎ、ホゾなどを使います。これらを材の大きさやどうやって組むのかなどで、少し形を変えたり、大きさを変えたりして使います。

 

まずは、台持ち継ぎです。

墨付けの段階では、このようになります。

 

これを刻むと、このような形になります。

梁や母屋の継手はほとんどこの継手を使っています。男太と女太は、同じ形になります。それが上に来るか下に来るかだかの違いになります。真ん中らへんにSを反対にしたような印があるのですが、これが継手の芯になります。組むときにはこの線が揃うように組んでボルトで固定します。

 

次に、蟻継手です。

墨付けの段階。

刻むとこうなります。

 

これは女太です。正確には腰掛け蟻継ぎといって、腰掛けという仕口と蟻継ぎを合わせたものです。

 

男太はこのようになります。

 

墨付けは刻む人がいちいち聞かなくてもいいように、どう刻むかを全て書き込んでいます。

初めて刻んだ時は、これどーやって刻むん、、、と思っていましたが、理解してくると、ほんとに何も聞かなくてもできるようになってきました。

 

墨をつける人はなんとなくやってるようですが、頭で色々考えながら、どうやったら強いか、どうやったら組みやすいかなどを考えながらしています。ほんとに大工仕事の醍醐味じゃないかと思います。

楽しみながら、上棟まで、それから上棟以降も頑張っていきたいです。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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