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2023.07.30

スタッフブログ

天然砥石の旅

輪和建設の森下です。

大工さんがよく使う鑿や鉋はずっと使っていると切れなくなってきます。切れなくなると仕上がりが悪くなったり、精度が悪くなったりと、いろんなところで悪影響が出てきます。

それを直すために、砥石で研いできれるように復活させてやります。

 

現在は人造砥石が主流で荒砥、中砥、仕上げ砥と様々な種類のものがあります。しかし、大工道具だけの話だと、仕上げ砥は天然砥石を使うという大工さんが大半じゃないでしょうか。

というのも、人造砥石に比べ、天然砥石で仕上げを行い使った方が、長切れするとよく言われます。

 

前置きが長くなりましたが、輪和建設の大工3人で京都の亀岡市に天然砥石を買いに行きました。砥取家さん(ととりや)というお店で、ここでは天然砥石を掘り、それを販売しています。また、嬉しいことに試し研ぎもさせていただけるので、自分の刃物や研ぐ感覚に合った天然砥石を実際に触って選ぶことができます。

僕は、砥取家の店主さん自ら掘った丸尾山(まるおやま)の合さ(あいさ)という砥石を買いました。

丸尾山というのは産地で合さというのは天然砥石の種類になります。

 

実際に研いでみて、刃物の傷が消えるのも早く、研ぎやすさも僕にはあっていて、今回はこれにしました。

 

僕は一度、伺ったことがあるのですが、他2人は初めてだったので、いろいろ迷ってましたが、自分に合う砥石を見つけられたようです。(笑)

 

刃物などと同じく一生物の天然砥石。しっかり本領を発揮できるよう、研ぎ物の練習もより一層、精進していきたいです。


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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