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2022.02.16

スタッフブログ

元の家の形を知る

輪和建設の小林です。

 

築年数が経過した家は、何度かリフォームをされている場合が多いのですが、

その家を調査する際に私が最も気を付けているのは、元の家の形です。

柱梁の色や屋根形状から判断できることが多いです。

これを理解したうえで検討するのと、しないのでは今後の家の寿命に関わると思っています。

元の家の形がわかると、ある程度構造材の組み方や位置、大きさが想定できます。

この部分に無理がかかっているということも判断できます。

そいったことを踏まえながらリフォームプランを検討することでリフォーム後も安心して暮らして頂けるのではないかと思っています。

 

また、増改築を繰り返すと屋根形状が複雑になり、雨漏りリスクが高い、もしくは既に雨漏りしてしまっているケースをよく見ます。

もし、増築部分が部屋の広さ的に不要であれば、私は極力、元の家の形に戻してあげたほうが良いと思っています。

古民家の場合は特に戻してあげた方が家の構造が安定することが多いからです。

増築部分を残すのであれば、雨漏りしないように屋根形状を変えてしまうなどの対策が望ましいです。

 

築30年頃になると大工さんの昔ながらの造り方とは異なってしまい、木造の昔ながらのルールが崩れているケースが良く見られます。

そういった家では、適切な位置に柱や壁を追加して極力一階部分に負担がかからないように計画しなければなりません。

耐震補強してみると壁が増えた気がする、こんなところに柱を追加しなければならないのか、、、といったケースは当初の二階と一階の間取りのバランスが悪いのです。

 

家の寿命に関わることとして、床下の換気があります。

以前見させていただいた家で、動物の侵入を防ぐ目的か、換気口を物でふさいでしまっているお家がありました。

古い家は特に、柱を地面近くまで降ろしていたりするので、床下の環境はとても大切です。

床下の換気ができていないと空気がよどみ、地面からの湿気が逃げなかったり、カビが発生したり、終いにはシロアリが発生したりしてしまいます。

物でふさぐのではなく、金網など空気は通すが動物は侵入できないような対策が望ましいですね。

 

 

 


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