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2019.09.14

社長ブログ

空き家

今問題になっている空き家。

全国の総住宅数6242万戸のうち空き家は846万戸

空き家率は13.6%となっています。

内訳は

一戸建てが317万戸 37.5%

長屋建が50万戸   5.9%

共同住宅が475万戸 56.2%  です。

共同住宅というのは

「1等の中に二つ以上の住宅があって廊下・階段を共用しているもの」

と定義されていて分譲マンションや賃貸アパートなどがあります。

空き家というと一軒家ばかりが空き家のように思いますが、実際は

アパートやマンションが大半のようです。

それはそうですね。

一軒家は1戸ですがマンションや賃貸アパートは1軒で何戸もあります

から。

昔、景気が良かったころ各ハウスメーカーが完工棟数を競っていたころ

「祝年間〇〇戸」と書かれた幟や垂れ幕がかかっていました。

「そんなに建てているのか?」と思って聞いたところ「〇〇棟ではなく

〇〇戸だから賃貸アパートを含めれば戸数はそうなるよ」と教えてもら

ったことがあります。

少子高齢化と人口減少が問題になっていても新しい住宅やマンションは

増え続けていますから、空き家問題はなかなか解決できません。

売るために新しい住宅を造り続ける業界と「新築住宅信仰」のある消費者

がいる限りは解決できません。

大型マンションなどは定期的に修繕工事を行っても老朽化はしていきます。

鉄筋コンクリート造の寿命は117年

外装をメンテナンスをすれば150年

とされていますが、誰もマンションにそこまで長く住もうとはしないで

しょう。

あの大きな構造物がたくさんの産業廃棄物になります。

せめて戸建て住宅だけでも長く住むように、そして長く住めるように

しなければなりません。

家を造る仕事をしながら言える立場ではないですが、分譲住宅やマンション

などは規制した方がいいのではないかと思います。