HOME  >  ブログ  >  伝統工法の木組みの家 完成見学会 | 奈良の木の家工務店、輪和建設

2020.07.27

社長ブログ

見学会、ありがとうございました。

二日間、伝統工法の家で完成の見学会をさせて

いただきました。

伝統的な家の組み方、できるだけ金物を使わない

組み方を診てもらいました。

今現在、古民家と言われるような家にお住まい

の方は「そういえばうちもこれと同じような組

み方をしてあるな」といった反応でした。

 

私自身はあまり設備にこだわりがなく、構造を

重視するタイプです。

設備はどうしても耐用年数が限られていますし、

次から次へと新しいものが製造されます。

また設備は取り換えることができますが、構造

は簡単に取り換えることはできません。

現代の住宅は構造木材にかける費用が驚くほど

少なくなっています。

家によってはシステムキッチンの方が高価という

こともあるくらいです。

いくら性能のいい設備を入れても、断熱の性能を

上げても構造が壊れれば元も子ありません。

 

当社は新建材をほとんど使わない家づくりをして

います。

ビニールクロスもまず使いません。

漆喰や和紙、板を使います。

ほとんどの方が気にされるのが水回りに使われて

いる木材です。

外部の建具まで木製です。

 

この木製建具は「今の建具はこんなにスムーズに

動くんですね」と言われてました。

そう言えば長年使っていると木製建具は確かに動き

が悪くなりますね。

しかし、今の木製建具はレールやコマがよくできて

いるのでアルミサッシと動きは変わりません。

床も壁もカウンターもすべて天然の木です。

「水がかかりますよね」

「掛かります」

「拭き取ってください」

「蜜ろうなどを塗ってメンテしてください」

となります。

床も気にされます。

確かに洗面やトイレなどは水拭きができるフロアー

を使うこともありますが、どちらかというと長く立

つところ、足を置くところがフロアーでは冬は足が

冷たく感じます。

その点天然の床板、特に杉板は冷たさを感じないの

で楽です、と説明させてもらいます。

多少不便と感じる部分があっても自然の素材は経年

によってその良さが増します。

 

ありがとうございました。

大事な家を見学会に使わせていただいた施主様に

感謝です。