2026.05.8
現場から
床の間と床脇の造作
戌亥です。
現在工事中の古民家の床の間と床脇の大工の工事が終わりました。

違い棚は改装前の床脇に仕様されていたものを寸法調整して再利用しています。
それ以外の天袋などはすべて新しい材料で造っています。

天井板も和室の竿縁天井に合わせて杉の赤身の板目を採用しています。
床の間や床板は人があまり立ち入ることがないので見られる機会は少ないですが、大工さんと相談しながら選んだこともあり、結構気に入ってます。

違い棚の写真にも写っていますが、この八角形の開口は狆潜り(ちんくぐり)(別名いぬくぐり)と言います。
別名のとおり狆とは犬のことで、日本に元々いた小型の犬がくぐって通れる程度の開口のことです。
役割としては犬をくぐらせるためではなく、床の間の隣にある縁側の光を採り込むためのものです。
そのため、光がより採り入れることができるよう違い棚も狆潜りのある壁のほうに高い棚がくるように工夫されています。
また、高い棚には、冠・香炉・筆、低い棚には、烏帽子・壺・印判・巻物・書物・硯箱といった具合に置くものまで決まっています。
調べているときに初めて知りました…
和室の参考書などに目を通すといろいろなものにしっかり意味が持たされていて関心します。
おせちなどもそうですが、昔の方はさまざまな物事に対して意味を持たせ、縁起を担いでいます。
それらを知った上で、縁起を担ぐのも楽しそうです。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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