HOME  >  ブログ  >  懐かしい通り土間での生活 |通り土間を使って面白い空間を造る 奈良の木の家工務店、輪和建設

2025.10.24

木の家づくりのこと

古民家のこと

現場から

懐かしい通り土間での生活

古民家、中でも農家住宅には通り土間があります。

私の実家もそうでした。

玄関から勝手口まで土間でした。

勝手口と言っても現代のような小さな勝手口ではなく

大きな引き戸が付いてました。

玄関を入って左側が続き間の和室で上がりやすいよう

に腰が掛けられるくらいの式台が付いてました。

ちょうど腰が掛けられるのでそこは近所の人が来た時

の世間話の場でもありました。

和室と反対側にはシモミセという部屋がありました。

応接のような部屋だったように思います。

土間の中間あたりには建具が付いていてそこをくぐると

右側が土間の台所で竈がありました。

竈でご飯を炊いていた時代です。

朝、昼はそこで食事をしてました。

靴を履いたままで食事ができるので農作業などから帰っ

てきてもそのまま食事ができました。

台所も反対側は4畳半くらいの板の間でよるはそこで

いわゆる卓袱台のようなテーブルを置いて食事をしてました。

考えてみれば食事の用意をする主婦は大変だったでしょう。

魚などは勝手口の外で七輪で焼いてました。

また土間の天井には夏になるとツバメが巣をつくってました。

昼間は玄関の引き戸は開けっ放しだったみたいです。

今では考えられないですがそんな時代でした。

通り土間は地面をたたきやモルタルで造ってましたから、

夏は地面の冷気が家に広がって涼しく感じました。

反対に冬はやっぱり冷え込みます。

 

しばらくして台所の竈はなくなり床をつくってそこに流し台を

置くようになりました。

それでも通り土間はそのまま残ってましたから台所に行くには

一旦、土間に降りてからでしたから今思えば面倒なことをして

いたと思います。

家族みんなが元気なうちはいいですが、足腰が弱れば転倒しか

ねません。

 

通り土間は現代の生活様式に合わなくなって、リフォームで

床をつくるようになりました。

そのまま残そうとする人はめったにいません。

しかし、通り土間をうまく配置した家もあるようですね。

食事は土間でと割り切れば面白い空間ができるかもしれません。

明日と明後日は古民家のリフォームの完成見学会をさせて

いただきます。

こちらの家では新建材を使っています。

いつもは建具屋さんに建具を造ってもらうのですが、

今回は既製品の建具を使っています。

やっぱり既製品はよく考えられています。

写真は3枚の連動引き戸です。

こんなのは当たり前かもしれませんが、連動と同時に振れ止め

として磁石を利用して固定軸が上がるようになっています。

閉める時も当然ソフトクローズです。

造作でもできないことはないですが敷居を付けることになるで

しょうね。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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