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2024.10.25

現場から

遺された仕事

こんにちは!

中島です。

 

現場が変わり、田原本町にてリフォーム工事がはじまりました。

外観も凝ったつくりのお家です。

 

どこもかしこも職人技が光ります。

細かな細工。

出桁、腕木、持送。

手間のかかった仕上げが施されています。

 

隅の仕事はオシャレな感じ。

 

外観だけでなく中の仕事も一手間、二手間と職人のこだわりが伝わってきます。

 

吊り束の仕事。

 

寄せ蟻の仕事がしてあります。

ホゾを蟻型にすることで鴨居の垂れを防ぐ仕事です。

 

廻縁欠きも丁寧な仕事がされています。

 

長押の目違い留めの仕口。

内法は両メチ入れでショウワボルトが引いてありました。

 

解体すると昔の大工さんの仕事を見られるのでとても勉強になります。

この建物を建てた大工さんの技術、職人としてのこだわりやプライドが伝わってきます。

背筋が伸びる思いで解体を進めています。

 

親方と話していたんですが、昔は大工に何日かけてもらったかでご近所と見栄を張り合ったそうです。

 

確かに古い家が立ち並んでいる建物のつくりを見るとそんな氣がします。

よそよりも我が家を!と見栄を張り合ってたのかなと。笑

 

それに伴って大工の技術も洗練されていったのかなーなんて考えたり。

 

大工さんが遺してくれた仕事からしっかりと学ばさせてもらいながら、新しいものへとよりよく創り変えられるようにがんばります!

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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