2023.09.13
現場から
雨漏り
戌亥です。
先日古民家で雨漏りの修繕の依頼があり、現場に行ってきました。
昔は和瓦が葺かれており、瓦自体の耐用年数は長く、しっかりしているものが多いです。
ただ瓦を留める方法が土葺きという土に瓦を押し付け固定をする方法になっています。
この施工方法は瓦本体が雨の侵入を防止する防水層の役目を担っています。
多少の雨であれば下の土に入っても時間経過とともに乾いていきます。
しかし、地震や台風などで瓦がずれてしまうと下の土が直接雨にさらされ、土が流されてしまい、雨漏りをしてしまいます。
今回の現場は棟(屋根の頂部のこと)あたりの瓦がずれており、小屋裏に雨が直接入ってくるような状態になっていました。
屋根の上からではなかなかわからなかったのですが、小屋裏に登ってみると外部の日差しが差し込みよくわかりました。
棟あたりの瓦をめくり、下地の土の調整を行い、
瓦を正しい位置に戻し、元々の瓦の掛りの浅い部分に水切りのガルバリウム鋼板を差し込みました。
現在建てられている家でもそうですが、いくら頑丈で耐用年数の長い部材を使ってもメンテナンスなどが必要なくなるわけではありません。
ときどき悪くなっているところがないか、なにか不具合がないか、気づいたときに修繕するのが建物にとっても費用面でも一番いいと思います。
特に雨漏りは構造躯体に影響を及ぼす可能性が高いため、なるべく早く修繕をしたほうがいいと思います。
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